ここでは写真に関する基礎知識についてご説明します。 | ||||
★写真データポイント! | ||||
☆解像度と印刷の関係 | ||||
画像データは実は小さな四角いマス目(ピクセル)の集合体でできています。つまり、お風呂屋さんの壁に描かれたタイル絵のようなもので、その四角形のキメの細かさを画像解像度といいます。これは美しい印刷物を作る上で非常に重要になってきます。画像データの場合、一定の解像度より低いと印刷物になった時にキメが粗く仕上がったりピンボケ状態に仕上がったりします。 適正解像度は、印刷物の線数によって決まってきます。 |
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◇印刷物の線数について | ||||
出力線数とは印刷物になった時の網点(インクやトナーで描かれた点)の細かさを示す数値です。線数が高いほど、きめ細かな印刷物に仕上がります。 133線、150線、175線が一般的です。 |
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◇適正解像度について | ||||
適正解像度は印刷物の線数×2が必要とされています。 わかりにくい方は、通常のオフセット印刷は出力線数175線で行なわれますので、画像解像度は原寸で カラー、グレースケール=350dpi モノクロ二階調=600dpi が理想と覚えておくとよいでしょう。 時々、72dpiの画像が貼り込まれた状態で入稿されるケースがあります。72dpiとはパソコンのモニタプレビューにおける標準解像度であるので、モニタ上では綺麗に再現されています。見た目が綺麗なので、そのまま印刷物として使用できるように思われがちですが、実際に原寸でプリントアウトすると、粗い状態で出力されてしまいます。 |
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72dpiの画像 ・デジタルカメラで撮影した画像データ ・クリップアートなどのWordなどに付属しているイラスト画像 ・ホームページで使用されている画像データ |
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もともと解像度の低いデータを修正して高解像度にすることはできないため、モニタやインクジェットプリンタで出力した場合と印刷したものとでは仕上がりが異なることが多いため、トラブルの原因になりがちです。 ※わからないことがあればお気軽にご相談ください。 |
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☆サイズについて | ||||
ただし、上で説明した適正解像度はあくまで原寸(拡大縮小を行なわず、そのままの大きさのこと)で使用した場合の条件です。 例えば、5cm×5cmの画像データを10cm×10cmに拡大して使う場合、引き伸ばした分画像は粗くなります。この場合適正解像度は600dpi必要になってきます。 また、72dpiのデータであっても、かなり大きなものを縮小して使う場合、印刷物として問題ない場合もあります。デジカメのデータなどがそれにあたります。 ※わからないことがあればお気軽にご相談ください。 |
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☆色について | ||||
印刷に対応しているカラーモードは、CMYK、グレースケール、モノクロニ階調となっています。WindowsソフトなどのRGBデータは印刷用のカラーモードではありません。 弊社でRGBモードからCMYKモードに変換することは可能ですが、その場合画像の内容によっては変換した際に著しく色が変わったり、多少くすんだ感じになってしまう可能性があります。これはRGBカラーとCMYKカラーで色の再現できる範囲が異なってくるためにおこってしまいます。RGBカラーの中には印刷では再現できない色があるのです。 |
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もっと詳しく知りたい方は出力のお部屋の☆色のいろいろ!をご覧ください。 | ||||
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☆カメラについて | ||||
印刷用の写真を撮る際、カメラ、レンズの品質や性能によっても写真の出来上がりが変わってきます。つまり、印刷画像の質にも影響してきます。 画像ソフトで色の補正をすることも可能ですが、極端な色の変更はかえって写真全体のバランスをくずしてしまう場合があります。また、極端に暗いものやぶれのひどい物は、画像ソフトでは補えない場合もあります。 |
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◇デジタルカメラデータ入稿 | ||||
1.デジカメの選ぶ基準 デジタルカメラを選択す際の判断の目安になるのが「画素数」です。画素数とは画像全体に含まれるピクセル数の総数のことで、各カメラによって数値が決まっています。画素数は画像解像度に大きく関係してきますので、印刷用に品質を考えるならば、できるだけ画素数の多いデジカメを使用されることをお勧めします。 低価格帯には「35万画素」程度のものがありますが、このクラスは画面表示用の画像取り込みをメインに考えているので、もう1クラス上の「100万画素」程度であれば、A5サイズほどの面積で使用する画像データを作成することもできます。 2.デジカメの画像解像度 デジカメデータの解像度は72dpiです。印刷に適した解像度は、300〜350dpi必要なのでデジカメ画像をそのままの大きさで使用すると、画像が粗く仕上がってしまいます。 3.デジカメの色 デジカメ画像はRGBモードになっています。印刷はCMYKモードとなりますから、根本的に色の成り立ちが異なるのです。デジカメ画像を印刷に使用する際は、色の変換・補正が必要となってきます。特にRGBからCMYKに変換すると、色が暗くなりますので注意が必要です。 ※詳しく知りたい、分からないことがあればお気軽にご相談ください。専門のスタッフがお答えいたします。 |
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★スキャナデータポイント! | ||||
☆スキャナデータで入稿 | ||||
カメラと同じようにスキャナの質や設定も、写真画像の質に大きく影響してきます。スキャナの機種によって、それぞでの画像仕上がりに若干の差があり、画像の色補正が必要な場合があります。 ※弊社では、高品質フラットヘッドスキャナを用いて専門のスタッフが写真分解を行なっています.厳密な色再現をご希望のかたは、是非弊社にご相談ください。 |
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☆スキャナ入力原稿で入稿 | ||||
現物の写真原稿等で入稿される場合、弊社の高品質フラットヘッドスキャナを用いて入力分解いたします。そのため、簡易スキャナでは再現できない美しさを表現することが可能です。また、同時に汚れやしわ、色落ちなどの修正も行なえます。特に長く使われるような品質が求められる印刷物には、ぜひご利用ください。 | ||||
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☆スキャナ原稿の対象 | ||||
ネガフィルム ポジフィルム プリント写真 印刷物(340mm×530mm以内で厚みが15mm以下のもの) ※スキャナ時の拡大率、量には限界がありますので事前にご相談ください。 |
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☆ポジフィルム | ||||
印刷原稿や広告などで使用するのはほとんどポジフィルム(リバーサルフィルム)です。ネガフィルムに比べて再現性があり、美しい色が表現できます。品質が求められている印刷物にはポジフィルムでの入稿が理想です。 | ||||
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☆ネガフィルム | ||||
ポジフィルムには再現性が劣りますが、ネガフィルムからも入力することができます。プリント写真よりも美しく再現できますが、実際にネガフィルムで入稿される場合はいっしょにプリント写真をつけていただき、どのような写真なのかがわかるようにお願いいたします。 | ||||
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☆プリント写真 | ||||
ポジフィルムに比べると再現性が落ちるため、拡大しすぎるときれいに表現できません。そのため写真を大きく扱うような表現はおすすめできません。実際のプリント写真の大きさから約120%の拡大までが目安と考えてよいでしょう。 | ||||
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